海外移住はいまや特別な行為ではなく、誰でも挑戦できる時代になりつつあります。
実際に1989年以降、日本人における海外移住者は年々増加傾向にあるのも事実です。
そのような背景から「老後を充実させたい」「人脈を広げたい」など海外移住に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、日本人の海外移住者が増えている背景や理由、人数の推移などを詳しく解説します。
移住先として人気のある5か国の特徴もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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日本人の海外移住者が増加している?人数の推移を解説
海外移住者の増加は、日本人が国外への関心を高めている兆しといえるでしょう。
ここからは、外務省領事局政策課が公表している具体的なデータを参考に日本人の海外移住の実態を解説します。
2022年に海外永住者の人数が過去最高を記録
2022年10月、日本人の海外永住者は過去最高である約55.7万人を記録しました。
また、2023年のデータにおいても、前年比で3.18%、約1万8,000人増加しており、累計で約57万人以上の日本人が海外に永住しているようです。
長期滞在者も含めると、現在約130万人の日本人が海外に住んでおり、移住者の数は年々増加傾向にあるといえるでしょう。
引用:海外在留邦人数調査統計
過去からの推移データでは20年連続増加
20年連続で増加している日本人の海外永住者数は、10年前から約16万人以上も増加しています。
なお、海外移住した日本人のおもな理由は、以下の通りです。
- 学びのため
- 家族・パートナーの転勤のため
- 結婚・恋愛・出会いのため
- 生活環境改善のため
- 仕事・キャリアのため
「学びのため」を選択した人の多くは、語学留学から、その国の生活環境や文化に深い魅力を感じ移住を決心しています。
他にも、海外での働きやすさやワークライフバランスの良さも海外移住が注目される大きな要因といえるでしょう。
引用:海外在留邦人数調査統計
特に女性永住者の割合が増加している
男女ともに海外永住者数は増えていますが、特に女性永住者の割合が高い傾向にあります。
外務省が発表している「海外在留邦人数調査統計」によると、2000年には女性移住者の割合が約58%だったのに対し、2023年には約62%に増加しています。
日本において、女性活躍推進法などの法整備が進んでいるものの、性別や雇用形態による待遇の格差解消はまだ十分ではありません。
給与の上昇も見込めない現状から、ワーク・ライフ・バランスを実現することが難しく、働いても報われないと感じる女性たちが増えているのです。
一方、海外では性別に関係なく性別に関係なく成果が評価される職場環境が整っています。
女性が仕事と家庭を両立しやすい環境に魅力を感じ、より良い生活環境を求めて海外移住を選択する女性が増えているといった背景が考えられるでしょう。
引用:海外在留邦人数調査統計
日本人の海外移住者が増加している理由3選
日本人の海外移住者が増加している理由は、以下の3つです。
- 日本への経済的な不安を抱いている
- IT技術の進歩によるリモートワークの普及
- グローバル化の促進
海外での生活や仕事の多様性、グローバルな視野を持つことの重要性が認識され、海外移住への関心が高まっているといえるでしょう。
理由①:日本への経済的な不安を抱いている
日本人の海外移住者が増加している理由として、日本経済への不安が挙げられます。
なお、日本経済が不安視される要因は、おもに以下の3点です。
- 少子高齢化社会
- 社会保障の安定性
- 経済成長の停滞
実際にバブル期を除けば、過去30年間、日本の実質賃金はほぼ上昇していません。
これまでの間、生活が成り立っていたのは、世界的に見ても物価上昇が低く抑えられていたからです。
円安の影響も重なり、国内のインフレが生活費を押し上げるなかで、賃金の上昇が追いつかない現状に対する不安が広がっています。
また、少子高齢化や社会保障負担の問題など、日本の将来に希望を持てない若者が増えています。
その点、海外では多くの国で給与水準が上昇しており、特に専門職での雇用は、日本の平均年収と大きな差がついているケースも少なくありません。
このような背景から経済的な不安を解消し、より良い生活を求めて海外移住を選ぶ日本人が増えています。
理由②:IT技術の進歩によるリモートワークの普及
日本人の海外移住者が増加している一つの要因がリモートワークの普及です。
IT技術の進歩により、世界中どこにいても仕事ができる環境が整っています。
実際、アメリカの企業の85%がリモートワークを採用していると報告されています。
いまや時間や場所に制限されずに働きながら好きな国を選んで生活可能な時代になりつつあるのです。
引用:FlexJobs|Trends in Workplace Flexibility
理由③:グローバル化の推進
グローバル化の推進も日本人の海外移住者が増えている理由の一つです。
国境を超えて人、物、資金、情報が移動し、新たな経済圏を形成する現象を指す「グローバリゼーション」が浸透するにつれて、人々は海外に目を向け、身近に感じるようになりました。
また、優秀な人材を求める企業は国を問わず増えており、グローバル化の進展に伴い、海外からの人材を活用することが一般的になりつつあります。
生まれた国で働くのが当然という従来の考え方は、今後ますます変わっていくでしょう。
なお、弊社GSR株式会社では、日本人が住みやすい国として人気の移住先「フィリピン」を中心に憧れの海外移住を実現するための情報を発信しています。
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日本人の海外移住先として人気の国5選
日本人の海外移住先として人気のある国は、以下の5つです。
- アメリカ
- オーストラリア
- カナダ
- マレーシア
- フィリピン
それぞれの国の特徴や移住するメリットを確認しておきましょう。
人気の国①:アメリカ
アメリカは日本人の海外移住先として人気が高く、在留邦人全体の32.1%(41万4,615人)を占めています。
おもな理由としては、多様な分野で世界をリードする超大国であり、ビジネスチャンスが広がっている点が挙げられます。
また、世界大学トップ10に7校もランキングしているアメリカは、質の高い教育を受けられる環境が整っているのも特徴です。
日本人学校も多く存在するため、家族で移住する場合でも教育面に関する不安を最小限に抑えられるでしょう。
ただし、アメリカは日本と比べると治安が悪い地域も少なくありません。
犯罪に巻き込まれないようにするためには、事前に現地の治安情報をしっかりと調べておくことが重要です。
人気の国②:オーストラリア
豊かな自然が広がるオーストラリアはアメリカ、中国に次いで日本人の海外移住者が多い国です。
オーストラリアは他の英語圏の国と比べて、治安が良く、厳格な銃規制が施行されているため、銃犯罪のリスクはほとんどありません。
また、英語圏でありながら日本との時差が約1時間しかないため、家族や友人はもちろん、ビジネスの連絡も取りやすくなっています。
ただし、物価が高く、シドニーで1ベッドルームのアパートを借りると1週間で約250〜550ドル必要です。
日本は現在円安が続いており、1ドル/160円とすると最低でも週に4万円、1か月で16万円となります。
経済的コストが高いのは、移住者にとって負担になりやすいポイントといえるでしょう。
引用:海外在留邦人数調査統計
人気の国③:カナダ
各国から毎年多くの移民を受け入れることで知られる多民族国家「カナダ」も日本人の海外移住先として人気が高い国です。
経済面はコロナウイルスの影響で一時的に低迷していましたが、2021年以降着実に回復し、現在も成長を続けています。
成長の一例として、州ごとの最低賃金の上昇が挙げられます。
例えば、ブリティッシュコロンビア州の主要都市であるバンクーバーでは、2024年6月1日から最低時給が16.75ドルから17.40ドルに引き上げられました。
永住権を取得すれば、カナダ人と同等の労働条件で働けるため、仕事の選択肢も大幅に広がるでしょう。
ただし、カナダは子どもの保護と健全な育成を重視しており、厳しい法律や条例が制定されています。
子どもが一人で外出することや留守番をすることは基本的に禁止されており、通学時にはスクールバスの停留所まで保護者が送り迎えが必要です。
人気の国④:マレーシア
2006年から海外移住希望先として、約20年間連続で1位の人気を誇る国がマレーシアです。
温暖な気候で1年を通して、気温や環境の変化はなく、自然災害も少ないため、安心して生活できます。
また、マレーシアは先進国レベルのインフラが整っており、インターネットや交通機関の利用も便利です。
一方、マレーシアは車の利用率が高く、公共交通機関の整備が十分でないエリアも多く存在します。
交通機関の乗り換えがスムーズではなく、郊外や一部の都市部ではタクシーの利用が必要になるケースも少なくありません。
駅周辺の治安が悪いエリアもあるため、外出する際には時間帯や場所に注意が必要です。
人気の国⑤:フィリピン
フィリピンは、7千以上の美しい島から成る東南アジアで人気の移住先です。
日本の物価と比較して約3分の1〜2分の1と、食事や生活必需品の費用が比較的安価であり、それに伴って居住費も低めです。
そのため、同じ収入でも貯蓄を増やし、より豊かな生活を送れるでしょう。
また、フィリピンは英語が公用語であり、多くの国民が英語を話せます。
英語が広くビジネスや教育分野で利用されているため、国際的なキャリアやビジネスの機会を追求するのに最適な環境が整っているでしょう。
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日本人が海外移住するなら「フィリピン」がおすすめ!
今や海外移住は夢のような話ではなく、現実的な選択肢として非常に身近な存在です。
海外移住は大きな挑戦ですが、事前にしっかりと準備することで、新しい生活を楽しめるでしょう。
ぜひ、自身に合った移住先を見つけ、新たな一歩を踏み出してみてください。
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この記事の監修

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。