フィリピン・インフラ系財閥METRO Pacific(MPIC)がアグリビジネスへ積極的投資+子会社IPOを検討

MPICは、今後5年間でアグリビジネスに積極的に投資する一方で、他分野のプロジェクトの完了後に一部の子会社のIPOを検討しています。

有料道路については、現在取り組んでいる設備投資をすべて完了させたタイミングでの上場を視野に入れています。
病院事業については、米大手投資ファンド・KKRとの協議によってIPOを進めます。
水道事業である Mayniladは、2022年3月21日に政府と25年間のコンセッション契約を締結し、これに基づいて、発行済み株式数の少なくとも30%をフィリピン人が保有する必要があります。
一方、MPICはアグリビジネスであるMetro Pacific Agro Ventures, Inc.(MPAV)を4番目の中核事業にすることを計画していて、マニラッドや病院グループと同じくらい事業規模にしていく計画です。
アグリ事業の拡大は、今後数年間でM&Aをどれだけ加速できるかにかかっています。
MPICは当面2つの買収に最大80億ペソを投資する予定です。2022年6月、プレミアムアイスクリームのCarmen’s Best Groupを買収することで、アグリビジネスへの進出を果たしました。
さらに今年の2月には、上場ココナッツ製品メーカーAxelum Resources Corp.の34.76%の株式を53億2,000万ペソで取得しました。

MPICは、ファーストパシフィックの3つの主要なフィリピンユニットの1つであり、その他はPhilex Mining Corp.とPLDT Inc.です。

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この記事は下記ニュースの要約です。
https://www.bworldonline.com/corporate/2023/03/13/510158/mpic-plans-to-list-units-aggressive-farm-foray/

この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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