ワクチン続々到着、約4千万回分に

フィリピン政府は12日、新型コロナウイルスのワクチンが相次ぎ到着し、計約3,950万回分に達したと明らかにしました。接種計画を加速させて、集団免疫の獲得を急いでいます。
11日に米ファイザー製が81万3,150回分、アラブ首長国連邦(UAE)政府からの供与で10万回分が到着しました。UAEは中国医薬集団(シノファーム)からの技術協力で国内生産している「ハヤト・バックス」を提供しました。フィリピン食品医薬品局(FDA)は同日、このワクチンの緊急使用許可(EUA)を承認しました。
月内には2,272万回分のワクチンが届く予定になっています。国内では接種を完了した人が人口の10%を超えましたが、政府はさらに加速させたい考えです。
ワクチンが続々と到着する中、民間企業も接種計画に協力しています。港湾運営大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)は、自社調達分から6万8,300回分を12の自治体に寄付したと発表しました。マニラ首都圏ケソン市や中部イロイロ市、南部ダバオ市などに分配されました。

>>フィリピン経済と投資の基礎が分かるセミナーはこちら

この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
———
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

セミナー・イベント
セミナー動画
お問い合わせ・資料請求
オンライン個別相談