ブラカン空港建設、海外で部材生産開始へ

フィリピンの財閥サンミゲル・コーポレーション(SMC)は、着工延期が続いている新マニラ国際空港(ブラカン国際空港)について、海外の工場で先行して部材生産を始める方針を示した。完成した部材を輸入し、国内で組み立てる。インクワイラーが7日伝えた。

ラモン・アン社長兼最高執行責任者(COO)によると、既に複数の海外企業に発注を済ませた。老朽化が進むニノイ・アキノ国際空港(NAIA)を代替する目標に向け、次期政権の発足後「間もなく」完工する見通し。
アン氏は具体的な起工日などの詳細は明らかにしなかった。着工式が当初計画の今年3月までに間に合わなかったため、必要な許可を申請していると説明した。

サンミゲルは、国内最大規模のインフラ事業であるブラカン空港と周辺地域の一帯開発に、7,350億ペソ(約1兆6,884億円)を投資する計画だ。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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