衣料・家具輸出、物流悪化で損害拡大

フィリピンの衣料品と家具の輸出業者は、輸出用コンテナ不足と海上運賃の高騰で輸出が滞り、大きな損害が出ているとして、政府に対応を要請している。7日付マニラブレティンなどが伝えた。
フィリピンの輸出は復調傾向にある一方で、衣料・家具業界は貨物船のコンテナ不足で出荷が遅れている。さらに運賃高騰でコストが上昇するといった問題にも直面している。

フィリピン輸出業者連盟(PHILEXPORT)の衣料担当理事で、海外仕入れ業者連盟(FOBAP)の会長を務めるロバート・ヤング氏は4日、コンテナ不足は衣料業界にとって大きな問題で、輸出の遅延が2週間から2カ月に及ぶ事業者もいると指摘。業界全体で数百万米ドル規模の損害が生じていることを明らかにした。
家具輸出も同様の状況にあり、事業者は業界団体のフィリピン家具産業会議所(CFIP)に対し、輸送スペース確保に向けた支援や運賃上昇への対応を要請している。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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