6月の外国人証券運用=3.3億ドル買い越し

フィリピン中央銀行は7月30日、外国人投資家による2021年6月の有価証券運用(速報値)が3億3,451万米ドル(約367億円)の買い越しだったと発表しました。2カ月連続での買い越しとなりました。
流入額は44.4%増の21億599万米ドルです。フィリピン証券取引所(PSE)上場株への投資が全体の91.0%を占めました。主な業種別投資先は食品・飲料・たばこ、不動産、銀行、持ち株会社、小売りという結果でした。ペソ建て国債への投資が残る9.0%を占めています。
投資の上位国は、英国、米国、シンガポール、ルクセンブルク、ノルウェーの5カ国で、全体の74.2%を占めました。中国が上位に入っていないことが意外でした。
流出額は前月比70.1%増の17億7,148万米ドルでした。米国が全体の64.8%を占めています。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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