アボイティス、ガス火力発電所の建設検討

フィリピンの電力大手アボイティス・パワー(APC)は11日、ガス火力発電所1カ所の建設を検討していると明らかにしました。発電容量は100万キロワット以上を予定しています。複数の地元紙が伝えました。
エマヌエル・ルビオ社長兼最高経営責任者(CEO)によると、新設する発電所の電源はコスト競争力次第でガス以外も検討するが、環境面への配慮から石炭は選択肢に入れません。配電最大手マニラ電力(メラルコ)が実施する、2030~49年にベースロード電源120万キロワットを調達する入札への参加を見込んでいます。
アボイティス・パワーは先に、向こう10年間で1,900億ペソ(約4,160億円)を投じ、発電能力を920万キロワットに引き上げる方針を明らかにしていました。発電容量に占める再生可能エネルギーの割合は、全体の5割まで引き上げる計画です。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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