ニッケル大手2社、1~6月は大幅増益

フィリピンのニッケル生産・採掘大手2社の2021年1~6月期連結決算が出そろい、2社とも大幅増益となりました。ニッケル鉱石の出荷量増加や価格上昇が奏功した。
ニッケル・アジア(NAC)は、純利益が前年同期比6.8倍の27億2,715万ペソ(約59億7,400万円)、売上高が66.1%増の110億3,313万ペソだった。マーティン・ザモラ社長兼最高経営責任者(CEO)は、建設業界や電気自動車(EV)バッテリー製造業者からのニッケル鉱石の需要が高かったと説明しました。
出荷量は計830万湿トン(WMT)と13.7%増えた。うち輸出量は39.0%増の456万湿トンとなり、輸出平均価格も1WMT当たり37.5米ドル(約4, 100円)と、44.1%上昇した。
グローバル・フェロニッケル・ホールディングス(GFNI)は、純利益が3.3倍の6億4,186万ペソ、売上高が68.9%増の26億998万ペソだった。出荷量は38.3%増の174万WMTで、全て中国向けに輸出されました。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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