フィリピン大手財閥SMグループの不動産ディベロッパー・SM PRIME Holdingsは、再生可能エネルギーの使用を2022年末までに、同社の資産ポートフォリオの50%まで増やすという目標を掲げています。
同社は、電力大手Aboitiz Powerとの長期契約により、水力、地熱、太陽光発電施設から同社施設へのクリーンエネルギーの供給を強化しています。
フィリピンでは、電力使用量の多い消費者は、電力小売会会社を選択することができます。
ショッピングモール、住宅、オフィス、ホテル、その他の施設を含むSMグループの資産にクリーンエネルギーを供給します。
GLOBE TELECOM, Inc.は、同社のコーポレートベンチャーキャピタル・917VenturesとGLOBEの親会社でフィリピン最強財閥Ayala Corp.が、台湾を拠点とする電動スクーターとバッテリー交換システムプロバイダーのGogoroをフィリピンに誘致することを発表しました。
目標はフィリピンの物流業界における化石燃料の使用を減らすことで、Ayala、917Ventures、および Gogoroは、2023年の第1四半期にこのプログラムの試験運用を開始します。
GogoroのSmartscootersは、物流業界やラストマイル配送業界で現在使用されている化石燃料を燃料とする車両に代わる、環境に優しい代替手段となります。
Gogoroの二輪電気自動車(EV)用のバッテリー交換ステーションでは、ユーザーは、消耗したバッテリーを完全に充電されたバッテリーと数秒ですばやく交換することができます。
物流業界は、一般の乗用車よりも1日あたり・車両あたりのCO2排出量が大幅に多いことが知られています。
Ayalaは、持続可能なソリューションを通じてモビリティを強化することに焦点を当て、広範な脱炭素化とデジタルトランスフォーメーションを進めていきたいとしています。
Gogoroは、現在、台湾で11,000以上のバッテリー交換ステーションを展開し、520,000人を超えるユーザーが、1日あたり 370,000回以上のバッテリー交換を行っています。
100万個以上のバッテリーが流通していて、GoStationの数はすでに台湾の主要都市のガソリンスタンドの数を上回っており、Gogoroのバッテリー交換は台湾の電動二輪給油のデファクトスタンダードとなっています。
今回は、フィリピンでも進む脱炭素化の動きについて、各社の取り組みをご紹介しました。
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