フィリピンのビジネスプロセスアウトソーシング(IT-BPM)業界は、銀行、金融サービス、ヘルスケアなどの主要なセグメントに牽引され、2022年に収益が10.3%増加しました。
フィリピンのITおよびビジネスプロセス協会(IBPAP)は、このセクターが昨年2021年の295億ドルを上回る325億ドルの収益を上げたと発表しました。
また、フルタイムの従業員数が8.4%増加して157万人になりました。
この雇用と収益の増加は、銀行、金融サービスおよび保険セクター(BFSI)、ヘルスケア、小売、テクノロジー、通信の成長が起因しました。
IBPAPは、2023年のフルタイム従業員数を少なくとも8%増やして170万人に増やし、収益を10%増やして359億ドルにすることを目標としていると発表しています。
また、同協会は、昨年、セブ、ダバオ、バコロド、パンパンガ、ラグナなどマニラ首都圏以外の地域で大幅な拡大があったとしています。
マニラ首都圏以外の場所で70,000を超える新しい雇用が創出され、これは、前年から17%の増加です。2022年末時点で、この分野の総従業員数の31%、486,000人のフルタイム従業員がマニラ首都圏以外で就労しています。
このセクターの好調な業績は、多くのIT-BPM企業が、財政的インセンティブを享受しながら在宅勤務の取り決めを継続するために、事業登録をフィリピン経済特区局(PEZA)から投資委員会(BOI)に移行したことも大きな要因です。
同協会は、ロードマップ2028に取り組んでおり、250万人の雇用と590億ドルの売上を目指しています。
IBPAPが実施した調査によると、IT-BPM企業の83%が世界経済の減速の可能性にもかかわらず、今年も成長を遂げると予想しており、平均成長率は17%です。
アニメーション、ゲーム開発、コンタクトセンター、サイバーセキュリティー、フィンテック、ヘルスケア、インターネットサービスプロバイダー、ITソリューション、シェアードサービスからの投資が増えることが示されました。
一方で、多くの企業が、人材とスキルのギャップ、コストプレッシャーに直面しているとしています。
また、インド、ポーランド、南米諸国との競争が激しくなっています。
その他の課題には、変化する顧客のニーズやビジネスモデルへの適応、地方における関連インフラの不十分な供給などがあります。
これらの課題に対処するため、IBPAPは4月26日から27日にIT-BPMタレントサミットを開催します。
このイベントは、フィリピンの基幹産業であるIT-BPM産業が、スキルアップフレームワークを確立し、教育改革を加速し、110万人の新しい雇用を創出する支援をすることを目的としています。
サミットは、IBPAPが産業貿易省および投資委員会と協力して主催しています。
IBPAPには300を超える会員企業と、Animation Council, Inc.、Global In-House Center Council Philippines、Contact Center Association of the Philippines、Game Developers Association of the Philippines、Healthcare Information Management Association of the Philippines、フィリピン ソフトウェア産業協会など業界団体で構成されています。
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