Manila Electric(Meralco)の株価は先週、収益報告と、緊急電力供給協定(EPSA)の下での Aboitiz Powerとの低価格交渉に関するニュースで上昇しました。
2月27日から3月3日にかけて20億1,000万ペソ相当の635万株の売買があり、売買高で6位にランクされています。
メラルコの株式は、週ベースで、1.9%上昇し、年間では、5.4%上昇しています。
同社の決算報告が株価上昇の要因です。
電力販売量が6%増加しました。主な要因は、対面式の学校再会やビジネス活動の再開などの持続的な経済再開です。
また、MSCIのリバランスに関連するフローの影響も受けた可能性があります。
また、配当金は、2022年の合計は、2021年の15.283ペソに対して16.834ペソとなり、10.15%増加することも要因です。
同社は、エネルギー販売がパンデミック前のレベルを上回ったため、2022年の連結コア純利益は271億1,000万ペソで、前年の246億1,000万ペソから10.2%増加しました。
1回限りの費用を除外するように調整されたメラルコの報告純利益は、21%増加して284億3,000万ペソになりました。
2022年の連結売上高は、前年の3,185億5,000万ペソから33.9%増加して4,265億3,000万ペソになりました。
同社の第1四半期の純利益は、5%~9%増加する可能性があり、2023年通期では12%~16%の範囲で増加する可能性があります。
これらは、経済が拡大を続けているため年間のエネルギー販売が増加し、会社のコスト効率が改善されることを前提としています。
また、同社は、AboitizPowerと1か月間で300メガワットの緊急電力供給契約(EPSA)を締結するために、より低い料金で交渉しているとのことです。
一方で、同社は電力小売事業者であり、電力コストは一般的に消費者に転嫁されることを考えると、MERの収益性への影響は最小限であると考えられる一方で、新しいEPSAは、メラルコが購入した電力コストを管理するのに何らかの形で役立つため、メラルコにとって有益であると考えられています。
メラルコは、安定した、高配当ディフェンシブ銘柄として、投資家のポートフォリオに組み込まれていると見られています。
本記事は下記ニュースを要約したものです。
https://www.bworldonline.com/corporate/2023/03/06/508751/meralco-stock-jumps-on-earnings-supply-talks/
この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。
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