海外渡航に壁、統一の接種カードなく

フィリピンのロクシン外相は10日、各自治体が発行する新型コロナウイルスワクチンの接種証明カードが全国で一元化されておらず、国民の渡航に問題が生じているとの見方を示しました。香港当局からは有効と見なされていないと説明しました。
ロクシン氏によると、暫定的に検疫局が発行する接種証明カードを公的に認めるよう、香港当局と交渉する方針を示しています。香港には出稼ぎ労働者(OFW)が多く、渡航を円滑にしたい考えです。
保健省は11日、フィリピンから出国する場合、国際的なワクチン接種証明書を取得することで証明できると国民に周知しました。国内でワクチン接種を完了した人は、検疫局にオンラインでこの証明書の発行を申請できます。全国統一のワクチンデータベースができるまでの暫定的な対応となるでしょう。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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