フィリピンの通信大手PLDTは16日、アジアと日本をつなぐ新たな大容量海底通信ケーブルの敷設に約39億ペソ(約84億1,500万円)を投資すると明らかにしました。全長1万2,000キロメートルの光ファイバーを整備し、2024年の運用開始を見込んでいます。インターネット需要の拡大に対応するための通信回線の強化です。
PLDTは米グーグルや米フェイスブックなどと共に、ケーブル敷設事業に参画します。「アプリコット・サブシー・ケーブル・システム」を敷設し、フィリピン、日本、シンガポール、インドネシア、台湾、グアムを結びます。初期設計容量は毎秒190テラビット(Tbps)超となります。
PLDTはこれまでに、日本、米国、フィリピンを結ぶ大容量光海底ケーブル「ジュピター」のほか、日本とアジア6カ国・地域を結ぶ海底ケーブル「ADC(アジア・ダイレクト・ケーブル)」への投資も明らかにしています。国際海底ケーブル敷設事業への参画は、過去3年で3件目となっています。
この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。