フィリピンの建設大手メガワイド・コンストラクションは、ルソン島南西部カビテ州でのバス高速輸送システム(BRT)「サウスウエストBRT」の整備事業を提案し、事前交渉を開始したと明らかにした。投資額は19億ペソ(約42億円)。マニラスタンダードが22日伝えた。総延長は22.5キロメートルで、ターミナル5カ所と停留所34カ所を設ける。沿線には公共交通網がなく、ジプニー(フィリピン式乗り合いバス)やトライシクル(三輪タクシー)がBRTの支線となり得ると説明している。
専用車線を設け、渋滞などによる一般車両への影響も抑える。事業は地場不動産開発企業メープルクレスト・グループと共同で実施する。
運行開始は2022年中の計画だが、州側の承認時期に左右される見通し。州は今後、企業提案による公共事業計画の手続きに従い、対案を募集して事業者を決定する「スイスチャレンジ方式」の入札を実施する。
この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。