フィリピンの不動産開発大手フィリンベスト・ランド(FLI)は、住宅開発プロジェクトを全国的に加速させる方針を示しました。既に取り組んでいる宅地開発で足場を固め、他の地域でも事業拡大を目指すと2日付のビジネスワールドが伝えました。
同社はマニラ首都圏北方のタルラック州にある新興開発区「ニュー・クラーク・シティー」、パンパンガ州クラーク、首都圏南方のラグナ州カランバ、中部セブ市などで住宅開発を進めています。オフィス事業では、コワーキングスペース(共用オフィス)の開設などを検討しています。
不動産投資信託(REIT)の上場計画も進んでいます。REITにはマニラ首都圏アラバンの複合開発地区「フィリンベスト・シティー」のオフィスビルなど17棟を組み込み、新規株式公開(IPO)で調達した資金を事業の拡張に充てる計画です。
この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。