住宅ローン融資、1~6月は過去最高

フィリピンの住宅開発相互ファンド(Pag-IBIG)は9日、2021年1~6月の住宅ローンの貸付額が前年同期比2.1倍の443億4,000万ペソ(約977億円)だったと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が落ち込む中、過去最高を記録しました。

1~6月の貸付額は、コロナ危機前の19年1~6月の370億7,000万ペソと比べても19.6%増加した。総額のうち46億6,000万ペソは低所得層向け住宅の購入に対する融資で、貸付先の24%に当たる1万640人が、最低賃金層か低所得層に属する人たちだった。住宅を取得した人の数は約4万3,600人でした。

アクマド・モティ最高経営責任者(CEO)は、コロナの感染拡大が収まらない中で安全対策として家を持つ人が増えていると指摘しました。「このままの水準を保てば、21年の貸付額は19年の過去最高を更新できる」と話しました。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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