フィリピンは日本と比較し物価が安いイメージから、移住先として検討している人も多いのではないでしょうか。
実際に全体的な物価は日本と比べて安い一方、居住地や住居などによっては生活費が高額となるケースもあります。
また、単身か世帯ごと移住かによっても生活費が大きく変わるため、事前にイメージと実情をすり合わせることが大切です。
この記事では、フィリピン移住後にかかる1ヵ月あたりの生活費について、状況別の金額や費目内訳を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
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フィリピン移住後の生活費は1ヶ月いくら?
フィリピン移住後の生活費は、10万円~20万円が相場です。
ここから、1ヶ月にかかる生活費について、以下の3つの視点で解説します。
- 単身者
- 既婚者
- フィリピンの物価
移住後に生計を同じくする人数などによって、生活費は大きく異なるので、ぜひ参考にしてください。
単身者は約10万円
単身で地方都市に移住した場合、1ヵ月あたりの生活費は約10万円です。
10万円より抑えることも可能ですが、住居が劣悪な環境だったり、安全性に欠けたりする場合があります。
そのため生活に関する選択を「安い」という理由で行うのは避けた方が良いでしょう。
現地での生活を快適に過ごすために、自分がどのレベルで生活したいか明確にしておくことが大切です。
既婚者は約20万円
既婚者の場合、地方都市での生活費は1ヵ月あたり約20万円かかります。
ただし、移住する人数によって家賃や食費が大きく変動するので注意しましょう。
また、子供がいる場合は学費や教育費も考慮する必要があります。
将来家族が増える可能性も想定して、生活費を計算すると良いでしょう。
フィリピンの物価
フィリピンにおける生活費の物価は、東京と比較して約43%となります。
なお、フィリピンにおける品目ごとの目安金額は以下の通りです。
内訳 | 目安金額 |
飲料水(500ml) | 26円〜54円 |
たまご(12個) | 170円〜322円 |
白米(1kg) | 97円~159円 |
たばこ(20本) | 278円〜440円 |
タクシー初乗り料金 | 97円〜134円 |
コンビニやスーパーマーケットといった購入場所で、価格に差があるため注意してください。
居住場所によっては2~4万円ほどの差異があることも考慮し、移住を検討すると良いでしょう。
フィリピン移住後にかかる1ヶ月あたりの生活費内訳
フィリピン移住後、1ヶ月あたりにかかる生活費の内訳としては、以下の6つの費目が挙げられます。
- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 交通費
- 通信費
- その他
ここから内訳ごとに目安金額を解説しますので、具体的な移住計画を立てる際の参考にしてください。
【YouTube】フィリピンの物価はどう?〜意外に安くない?だけど住みやすい?〜
費目①:家賃
フィリピンで1ヶ月間にかかる家賃の相場は、以下の通りです。
内訳 | 費用相場 |
賃貸アパート | 2万円~7万円 |
コンドミニアム | 3万円〜7万円 |
一軒家 | 10万円以上 |
単身なら月2万円ほどで借りられるアパートもあります。
しかし、不潔だったり害虫に悩まされたりするなど、住居環境が劣悪なケースがあるため注意が必要です。
また、マカティなどの主要都市では、コンドミニアムの家賃が10万円~25万円と高額になります。
まずは移住を希望しているエリアや外せない居住条件を洗い出し、家賃相場と照らし合わせて検討しましょう。
費目②:食費
フィリピンの1ヶ月間にかかる食費は、外食と自炊で大きく変わります。相場は以下の通りです。
食費の内訳 | 費用相場 |
外食(日本料理の飲食店) | 5万円~10万円 |
外食(現地料理の飲食店) | 1万円~2万円 |
自炊 | 3万円~5万円 |
外食で過ごす場合、現地の料理店を利用すると、食費を安く抑えることが可能です。
ただし、フィリピン料理は口に合わない場合があるので注意しましょう。
居住地を選ぶ際は、近くの飲食店が提供している料理も調査しておくことをおすすめします。
なお、基本的にフィリピンの水道水は飲料に向かないため、ミネラルウォーターが必需品です。
費目③:水道光熱費
フィリピンの1ヶ月間にかかる水道光熱費の相場は、以下の通りです。
水道光熱費の内訳 | 費用相場 |
電気代 | 3千円〜8千円 |
ガス代 | 300円~750円 |
水道代 | 1千円〜3千円 |
電気代は部屋の数や広さによって金額が変動するため、家賃と合わせて住居を検討すると良いでしょう。
クーラーの使用頻度を減らせば、さらに安く抑えられます。
なお、家賃に水道代が含まれている場合があるため、物件契約時に詳細な内訳を確認しておきましょう。
費目④:交通費
フィリピンの1ヶ月間にかかる交通費は、以下のような相場となります。
交通費の内訳 | 費用相場 |
タクシー代 | 4千円〜6千円 |
ガソリン代 | 1千円〜6千円 |
フィリピンでは、さらに運賃の安い乗り合いバスも利用できますが、スリ被害が多く安全とはいえません。
また、タクシーを利用する際は、メーターが搭載されているか確認することをおすすめします。
移住してすぐは慣れないことが多いため、安心できる交通手段を利用しましょう。
交通費は行先との距離によって変動するため、現地の渋滞状況と合わせて移住地を検討してください。
費目⑤:通信費
フィリピンの1ヶ月間にかかる通信費の相場は、以下の通りです。
食費の内訳 | 費用相場 |
スマートフォン料金 | 300円~1千円 |
インターネット代 | 2千円〜4千円 |
契約する住居によっては、安くインターネット回線を利用できる場合があります。
また、利用できるデータ容量で大きく金額が変わるため、利用頻度によってプランを使い分けてください。
なお、基本的にフィリピンは、インターネット環境の整備が進んでいますが、プランによっては通信速度が遅い場合もあるため、口コミなどから最適なものを選びましょう。
費目⑥:その他
固定費以外にかかる1ヶ月間の費用相場は、以下の通りです。
食費の内訳 | 費用相場 |
娯楽費(酒代含む) | 1万円〜4万円 |
生活用品代(衣類含む) | 5千円〜1万円 |
石鹸やトイレットペーパーなど、生活に必要な費用も考慮しておきましょう。
なお、シャンプーや化粧品について、日本メーカーなどの輸入品を購入する場合、高価となる傾向にあります。
生活にかかる費用以外では、加入している保険料や教育費が必要です。
また、毎月ではないものの、ビザの更新や、自家用車を所有する場合は車検代もかかるため注意してください。
フィリピン移住後の生活費に関する注意点
ここからは、フィリピン移住後の生活費において注意すべきポイントについて、2つの視点から解説します。
移住後の金銭的な後悔を防ぐため、ぜひ参考にしてください。
エリアによって生活費が大きく変動する
フィリピンでの生活費は、居住する地域によって大きな違いがあります。地域ごとの違いは以下の通りです。
地域 | 生活費の相場 |
マニラ | 11万〜18万円 |
セブ島 | 8万円〜16万円 |
地方都市 | 7万円〜14万円 |
都会と地方では大きく差があるため、月々どの程度生活費を捻出できるかを計算して居住地を検討してください。
しかし、日本と比べて犯罪率が高いため、移住の際は安全性の高い場所をおすすめします。
フィリピンは医療費が高額
フィリピンでは、物価に比べて医療費が高額になる傾向があります。
病院、医者、薬局が独立し、それぞれ治療費や薬代を決定しているため、一定額でないことが理由の1つです。
また、地方と都市や公立病院と私立病院の医療格差もあり、質が高い医療を求めれば医療費は高額となります。
さらに、フィリピンの公的医療保険に加入した場合でも、カバーされる額は一律ではなく変動するため、自己負担の金額が高くなる可能性があるでしょう。
フィリピン移住後の病院受診を見越して、一定額の現金を準備しておくことがおすすめです。
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まとめ
フィリピン移住後の生活費は、移住する地域や住居、食事内容などによって大きく変動します。
とくに安全性の高い住居では、家賃が高額となるケースがあるでしょう。
上記を参考にし、希望する生活水準とコストを比較して移住先を選択してください。
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この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。