フィリピンの2021年国内総生産(GDP)第1四半期 は、先週のビジネスワールドの世論調査における中央値の-2.6%よりも悪い、-4.2%となりました。
フィリピン統計局(PSA)の発表によると、第1四半期のフィリピン経済は予想以上に縮小し、パンデミックの影響を受けた結果、景気後退が5四半期連続で続いています。
これは、1983年第4四半期から1985年第4四半期まで9四半期連続でGDPが減少したマルコス政権時代以来、最長の不況となっています。
一方で、第1四半期のGDPは、2020年第4四半期比0.3%増となり、緩やかな回復の兆しが見られました。
支出シェアでは、政府支出が16.1%と、2020年第2四半期の21.8%以来の早い成長率を記録しました。これは、2020年第2四半期の21.8%以来の高い伸びとなります。
※ニュースソース
Philippines remains in recession as GDP shrinks 4.2% in Q1
https://www.bworldonline.com/philippines-remains-in-recession-as-gdp-shrinks-4-2-in-q1/
この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。