フィリピン通信大手PLDTがSky Cableを買収

PLDTによるSky Cableの買収により、ブロードバンド通信事業市場シェアが2~3%増加し、48%になる見込みです。

フィリピンの著名企業家Pangilinan氏が主導するPLDTは、売り手であるSky Vision、ABS-CBN、Lopez, Inc.と、Sky Cableを67億5,000万ペソで完全に買収するための売買契約を締結したと発表しました。

この買収により、PLDTのEBITDAが4%改善し、EBITDA率を20ベーシスポイント改善できる見込みです。

PLDTの信用指標への影響は限定的です。プロフォーマの純レバレッジは、4つのタワーの売上高と設備投資 (設備投資)の超過分を考慮した後、買収の2.6倍で変わらない見込み。

ブロードバンド事業について、この取引がフィリピンの反トラスト機関との大きな規制上のハードルに直面することはない見込み。

PLDTとSkyのケーブルTV事業、CignalとSkyは、フィリピンで2つの最大のケーブルTVプロバイダーであり、合わせて約63%~65%の市場シェアを持っていますが、Skyは、この事業を終了する予定です。

Skyのブロードバンド市場シェアは2%~3%と比較的小さく、PLDTによる買収後に業界の競争が大幅に減少することはありません。

PLDTが新しいタワーの売却により、セール アンド リースバックによって収益化されたタワーの総数が7,500以上になると予想しています。
PLDTが小規模なタワーの売却を行い、設備投資に資金を提供し、レバレッジを解消するために現金を確保することが期待されています。

先週、PLDTはDigitel Mobile Phils., Inc.と Frontier Tower Associates Philippines, Inc.に、1,012の通信塔を121億ペソ以上で売却する売買契約を締結したことを発表しました。

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本記事は下記ニュースを要約したものです。
https://www.bworldonline.com/corporate/2023/03/22/512058/pldts-sky-cable-purchase-to-boost-revenue-market-share-to-48-creditsights/

この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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