近年では、物価の安さや治安の良さ、暮らしやすさから東南アジアへ移住する方が増加しています。
しかし、移住してから後悔した、失敗してしまったという話があるのも事実です。
東南アジアへの移住で失敗しないためにも、メリットだけでなくデメリットを踏まえた下準備が必要となります。
本記事では、東南アジアへの移住に失敗してしまう6つの原因とその対処法について詳しく解説します。
今後、東南アジアへ移住を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
>>フィリピン永住権セミナー開催中!<<
どんな時でも入国できて、期限関係なく住めて、仕事したり、遊んだり、そして資産も持てる国で永住権をお探しの方必見のセミナーです。
東南アジア移住に失敗する原因6選
東南アジア移住において失敗する原因として、以下の6点が挙げられます。
- 治安が悪いエリアもある
- ネット回線が遅い
- 大気汚染が深刻
- 言語が通じないことも多い
- 思ったより物価が安くない
- 水道水が濁っていることも
それぞれの原因について詳しく解説するので、東南アジアへ移住をお考えの方は、事前に確認しておきましょう。
原因①:治安が悪いエリアもある
東南アジアは、生活水準や気候などの理由から日本人が住みやすい地域として人気です。
しかし、東南アジアにも、治安が悪いエリアは存在します。
たとえば、東南アジアの移住先として人気のタイでは、詐欺や軽犯罪が多発するローカルエリアが存在します。
お金を多く騙し取られたり、子どもがスリを働いたりと日本では考えられない事件に巻き込まれるケースもあるようです。
また、日本人をターゲットにした詐欺が流行っているため、タイへ移住してから苦労するケースが考えられます。
もちろん、エリアによっては万全のセキュリティがついており、治安の心配をしなくてよい場所もあります。
事前に移住先の治安状況を調べたうえで、住居を決めるように心がけましょう。
原因②:ネット回線が遅い
東南アジア移住に失敗する要因の一つは「ネット回線の遅さ」です。
実際、フィリピンのインフラが整備されていない田舎では、ネット回線が遅い可能性があります。
回線会社のトラブルや人込みによって、通信できないケースも珍しくありません。
しかし、現在はフィリピンでもリモートワークが普及しており、インフラが急速に整備されているため、都心であればそこまで気にする必要はないようです。
原因③:大気汚染が深刻
東南アジアでは、まだまだ排気ガスの排出量が多い車や機械を使用している国があります。
そのため、排気ガスが気になる方もいるでしょう。
実際、人体に取り込むと喘息や気管支炎を引き起こす可能性もあるため、体の弱い方は気にする必要があります。
東南アジアへの移住は、日本ではあまり馴染みのない病気にかかる恐れもあるため、健康面にも配慮しましょう。
原因④:言語が通じないことも多い
現地で暮らす場合、ある程度のコミュニケーションが必要になります。
そのため、現地の言葉が話せなくて後悔することがあります。
たとえば、英語が話せない状態でフィリピンに移住した結果、現地でのコミュニケーションに苦労した事例は少なくありません。
フィリピンは公用語が英語のため、比較的コミュニケーションを取りやすいですが、高齢者の場合、タガログ語かビサヤ語しか通じない可能性もあります。
コミュニケーションが取れないと、海外で孤独を感じてしまう原因になるため、言語が通じないかもしれない可能性も考慮しておきましょう。
原因⑤:思ったより物価が安くない
東南アジアは物価が安いため、日本よりコストを抑えて生活できると考えて移住する方もいるでしょう。
しかし、想像よりも物価が安くないケースも多々あります。
たとえば、フィリピンのセブ島は、自然豊かで物価が安いイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、場合によっては、日本より生活費が高くつくケースもあります。
例えば、タクシーの初乗り運賃は40ペソ(約100円)コンドミニアムの家賃が2万ペソ(約5万円)など生活費は日本より安い傾向があります。
しかし、日本食レストランや高級ホテルで食事する場合、日本よりも出費がかさむ可能性もあるようです。
【関連記事】フィリピン経済・債務の現状と今後の見通し
原因⑥:水道水が濁っていることも
東南アジアへの移住において「水道水に関する違い」も失敗原因の一つです。
東南アジアの多くの国では、原則として、日本のように水道水を飲めません。
中には、口をゆすいだだけでお腹を壊した人もいます。
なお、水道水が濁っている原因は、おもに水道管や貯水槽のサビや汚れです。
日本と同じ感覚で水道水を飲んでしまうと、体調を崩してしまう恐れがあるため、細心の注意を払いましょう。
東南アジア移住に失敗しないための対策6選
東南アジア移住に失敗しないための対策として、以下の6点が挙げられます。
- 土地柄や治安のリサーチを徹底する
- グレードの高い通信プランを契約する
- 外出時はマスクを着用する
- 英語以外の言語にも触れておく
- 自炊を心がける
- 浄水器を活用する
上記の対策を理解することで、万が一トラブルが発生しても柔軟に対応できるでしょう。
以下で、それぞれの対処法について紹介します。
対策①:土地柄や治安のリサーチを徹底する
東南アジアへの移住に失敗しないためには、土地柄や治安の事前リサーチが重要です。
現地を知らずに移住してしまった結果、外国人を嫌う土地や、殺人件数の多いエリアに住んでしまう可能性もあります。
せっかく東南アジアに移住しても命の危険があれば、海外生活を満喫できないため、しっかり移住先の治安を吟味する必要があります。
リサーチ方法としては、事前に現地に行って下見をするのが理想的ですが、難しい場合は「外務省海外安全ホームページ」を活用するのもおすすめです。
合わせて移住者のブログやSNSなども閲覧し、土地柄や治安について正しい情報を収集しましょう。
対策②:グレードの高い通信プランを契約する
東南アジア移住でインターネット回線が遅いとお悩みの場合は、グレードの高い通信プランを契約しましょう。
比較的、通信が安定しやすいグレードの高い通信プランを契約すれば、日本と遜色ない100Mbps程度の速度で通信が可能です。
また、通信が切れたら困るという方は、回線を2種類、引いておくのも効果的な方法です。
東南アジアでは、グレードの高い通信プランを契約しても、故障や災害などで回線が遅くなる恐れがあります。
グレードの高い通信プランに加入し、さらに保険として2つの回線を結んでおけば、快適な通信環境が手に入るでしょう。
なお、移住先のインターネット環境を事前に把握しておきたい方は「Speedtest Global Index」を活用するのもおすすめです。
対策③:外出時はマスクを着用する
移住先で大気汚染を強く感じる場合、外出時はマスクの着用を徹底しましょう。
移住する地域にもよりますが、マスクは日本と同様にコンビニやスーパーで簡単に手に入ります。
ただし、購入する際は「PM2.5に対応しているか」の確認が必要です。
通常のマスクの場合、細かい粒子がマスクをすり抜けて吸い込んでしまう可能性が高いため「PM2.5対応」の表記を確認してから購入しましょう。
対策④:英語以外の言語にも触れておく
東南アジアへ移住する前に、現地の第一言語に触れておきましょう。
英語を話せるだけで十分な地域もありますが、田舎に行くと話が通じないこともあります。
また、第一言語を話せないと疎外感を感じることも多く、孤独感からホームシックに陥りやすくなります。
そのため、多少でもよいので現地の言葉を学習しておくのがおすすめです。
「おはよう」や「ありがとう」など、簡単な挨拶が現地の言葉でできるだけでも、多少は孤独感を感じにくくなるでしょう。
対策⑤:自炊を心がける
移住後の物価が高いと感じる方は、できるだけ自炊を心がけましょう。
海外移住すると日本食が恋しくなってしまい、毎日、日本食レストランへ通ってしまう方も少なくありません。
しかし、外食を多くすると物価が安い国でも日本と同じぐらい、またはそれ以上の生活費がかかってしまう可能性があります。
また、自炊をしても日本の調味料や食材ばかりを使用していると、食費が高くつきやすいです。
自炊をする場合でも、ローカルスーパーで野菜や肉などを購入して、節約するように心がけましょう。
対策⑥:浄水器を活用する
水道水から綺麗な水を出したい方は「浄水器」を設置しましょう。
浄水器を設置すると飲料水として利用できるほか、お米を研いだり野菜を洗ったりもできます。
ミネラルウォーターの購入費用も節約できるため、東南アジアに移住または長期滞在する際には、浄水器の購入がおすすめです。
東南アジアへの移住を失敗したくないなら
本記事では、東南アジアへ移住が失敗する原因とその対処法について紹介しました。
東南アジアに移住する際は、メリットだけに目を向けるのではなくデメリットも事前に知っておきましょう。
下調べせずに移住してしまうと、移住失敗につながってしまいます。
そのような事態を防ぐためにも、東南アジアへの移住を検討している場合は、入念な情報収集と下準備を心がけましょう。
なお、東南アジアの中でも「フィリピン」に移住したい方は、フィリピン不動産・移住関連サポートのスペシャリスト「GSR株式会社」にご相談ください。
GSR株式会社では、フィリピンの中古物件を多数、取り扱っています。
BGCの治安のいいマンションや、セブ島のリゾート物件など、お客様のお望みの物件をご紹介させていただきます。
また、海外移住でつまずきやすいVISA・永住権の取得サポートも実施しています。
フィリピンへの移住をスムーズに進めたい方は、ぜひ公式LINEからお問い合わせください。
【関連記事】フィリピン国営ファンド(ソブリンウェルスファンド)とは?
【関連記事】フィリピン現地視察を成功させるための手順 短期間の滞在でも保険に加入を
【関連記事】フィリピン移住後の生活費はいくら?1ヶ月あたりの内訳を徹底解説
この記事の監修
一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
———
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。